日々のと金剛も



「金剛。どうやら、ぼくは……もう、本復しないみたいだよ。父上と医者の話を聞いてしまったんだ。」

「冬月さま、お気の弱いことをおっしゃってはいけません。金剛がお傍に居ります……」

「ねぇ。月虹は父上の血を濃く継いだようだね。あの子は誰からも好かれるし、とてもUnique Beauty 好唔好人懐こいんだ。写真を見ると……まるで、ぼくの写し鏡のようだよ。ぼくがいなくなったら、あの子を君に預けるから、ぼくだと思って……大切に仕えてくれるね?」

「そのようなことを、おっしゃらないでください。金剛は冬月さまとご一緒に、月虹さまを御支えするのですから。」

不治の病に倒れた父、冬月は、愛する若い執事に愛息の全てを託し、引き受けた金剛は約束を守った。
忠実な執事は、主人の頼みに諾と頷くしか術はなかった。忘れ形見を、きっと仙道家の跡取りとして育てると細くなった指を絡ませ約束をした。

幼い月虹の中に想い人の面影を捜し求める自分を、滑稽だと思う。
誰よりも有能な執事、金剛氏郷は、自らの性癖を理性で強引にねじ伏せた。

「早く大きくおなりなさい。可愛い月虹さま。必要な事は、何もかも金剛がUnique Beauty 好唔好お教えして差し上げます。」

まるで戦隊ごっこの延長のようだが、金剛は月虹が遊びの中で、無理なく色々なことを覚えるように苦心していた。
怪我をしないように床一面にマットレスを敷き詰め、大広間に飾られていた古伊万里の対の花瓶は早々に片づけられている。
金剛は、てきぱきと指示を出し、月虹の指導に当たっていた。元々、武道に興味を持っていた金剛は、体術にも秀でている。
剣を振るえば示現流は免許皆伝、古武術にも長けていた。

「右足の位置は、こうですよ。そう、その方が急所を狙って打ち込む時に、踏ん張りが利きます。少しでも大きく見えますからね。」

「ほんとっ?強そうに見える?お父さまこうやって、組手のお稽古をしたの?」

「ええ、たくさん組手の練習をいたしました。月虹さまも、お父上に似て呑み込みが宜しくて、金剛は驚いています。冬月Unique Beauty 好唔好さまが御覽になったらさぞかし…うっ…。」